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順天堂医院脳神経内科では入局希望医師(研修医)、治験希望患者さんを募集しております
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〒113-8431 東京都文京区本郷3-1-3 TEL03-3813-3111(大代表) |
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脳神経内科紹介
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外来と入院
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医療関係の方へ
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脳血管部門
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脳血管部門では脳卒中をはじめとする脳血管障害の診断・治療を行っています.脳卒中は脳の血管が詰まったり(脳梗塞)破れたり(脳出血,くも膜下出血)することで,突然に様々の症状が出る全ての状態を意味します.医学,医療の進歩により致死的な脳出血の割合は減少していますが,脳梗塞の有病率はむしろ増加傾向を示しています.日本人は欧米人に比べ脳卒中の頻度が高く,脳卒中は,今なお日本人の国民病といっても過言ではありません.さらに神経救急疾患の中で最も頻度が多く,日常診療でも数多く遭遇する疾病です.常に救急科,脳神経外科,リハビリテーション科と連携して,発症後超急性期から慢性期にかけての診療を行っています.年間300例前後の入院患者を担当医とともに診療し,神経内科領域の中の一つのサブスペシャリティーとしての脳卒中専門医の育成にも十分な環境を有しています.
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脳血部門の特徴
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脳卒中専門医を中心に救急搬送された患者の診断を迅速かつ的確に行い,経静脈的血栓溶解療法を積極的に行っています.さらに脳梗塞の原因検索に神経超音波検査を導入し,急性期から慢性期にかけての抗血栓療法を決定しています.また現代増加している頚動脈病変については,頚動脈エコーによる動脈硬化の性状診断を行い,脳神経外科血管内治療チームと連携し,ステント留置術を数多く実施していただいています.さらに,脳塞栓症の塞栓源検索に経食道心臓エコー検査を行っており,卵円孔開存などの右左シャントや大動脈病変の有無を神経内科医自身で診断しています.一方,慢性期の再発予防にも力を入れており,重要な合併症の一つである糖代謝異常の診断を積極的に行っています.このように数多くの症例を経験できるばかりではなく,脳卒中エキスパートとしてのスキルも十分に習得できます.
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脳梗塞
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脳梗塞は,様々な原因で脳の血管が詰まるために起こりますが,その臨床病型は発症機序と障害血管の大きさや部位の違いにより,アテローム血栓性脳梗塞(太い脳血管の動脈硬化により発症),ラクナ梗塞(細い動脈の動脈硬化により発症),心原性脳塞栓症(心臓由来の血栓が脳動脈に流れ込み動脈を閉塞し発症)およびその他の脳梗塞に分けられます.また,閉塞血管の血流が短時間のうちに再開し,前述した神経症状が回復する状態を一過性脳虚血発作(TIA)と呼びます.TIAの多くは1時間以内で回復しますが,TIAを起こした人を治療しないでおくと,約20〜30%が数年以内に脳梗塞を起こすといわれ,脳梗塞発症の警告として無視できない重要な前兆です.
奇異性脳塞栓症は,若年性脳梗塞,原因が特定できない脳梗塞,および塞栓源不明の脳塞栓症の原因として近年重要視されており,静脈で形成された血栓が心臓における卵円孔開存などの右左シャントを介して,左心系に流入して脳動脈に塞栓症をきたすことで発症します.
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脳梗塞 症状や診断と治療の概要
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脳梗塞の症状は病変の起こった脳の部位により異なります.代表的な神経症状には,片麻痺(一側の手と足,あるいは顔を含む運動障害),感覚障害(半身のしびれ感や感覚鈍麻),構音障害(呂律が回らない),失語症(ことばが理解できない,意味が分かっていても言葉が出ない),同名半盲(視野の半分が見えない),運動失調(歩行のふらつきやバランス不良),半側空間無視(物の半側が分からない),失行(行為が遂行できない),失認(物事の認識障害)が挙げられます.
脳梗塞の診断は,局所神経症状とX線コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像診断(MRI)検査とで行います.CTでは発症後24時間以内は病変が現れないことが多いのですが,MRIの撮影法によっては発症後1時間で病変が検出されることがあり,MRIは脳梗塞の早期病型診断と治療法の選択には欠かせない検査です.さらに経頭蓋ドプラ,頚動脈エコー,経食道心臓エコー,下肢静脈エコーなどの神経超音波検査により血管系評価や塞栓源検索を行います.
脳梗塞の治療で重要なことは,発症後の医療機関への「早期受診」と「早期治療」です. 脳梗塞急性期治療には,血管を閉ざす血栓に対する抗血栓療法,脳梗塞に伴う腫れ(脳浮腫)に対する抗浮腫療法,神経細胞を保護する脳保護療法があります.これらの治療法を脳梗塞の臨床病型に応じて種々選択し,治療を行います.特に発症後超急性期である3時間以内に治療開始が可能な場合は,組織プラスミノーゲンアクチベーターの静脈内投与による血栓溶解療法が適応になる場合があります.血栓溶解療法とは,脳組織が壊死してしまう前に血栓溶解薬を用いて積極的に血管の閉塞を再開通させることで症状改善を図る治療法です.
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脳血管部門の研究や治療の特徴
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脳血管部門では数多くの臨床治験に参加しております.さらに本学の関連施設および糖尿病・内分泌内科と共同して脳梗塞患者の糖代謝異常に関する診断を行い,現在インスリン抵抗性改善薬を使用した前向き臨床研究を行っています.
脳血管部門では,大学院生を中心に虚血性脳損傷の病態解明と防御に関する基礎研究プロジェクトを推進しています.
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