脳の中にある神経細胞の生理的活動をみるために、神経細胞が何らかのメッセージを他の部位に伝えるときに出るごく弱い電気的活動を増幅して波形に変換し記録したものを脳波(のうは)と言います。その適応となる疾患はとても多く、意識消失が頻繁に起きる方、痙攣発作が起きる方の原因を調べる場合や、認知症、脳の機能異常が疑われる場合に必要となります。
この検査は映画やテレビでもご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが脳に電極をつけて測定します。具体的には頭皮に直径1cm程度の円盤状の電極左右対称性にペーストで20ヶ所程度貼りつけ、ベッドに寝ていただいた安静状態で記録を行います。途中で眼の開閉や深呼吸を繰り返し行うことでの変化(過呼吸負荷)、閉眼状態で点滅する光による眼前刺激に対する反応も記録します。睡眠脳波を記録するために、座薬やシロップなど眠たくなるお薬を使って検査をさせて頂くこともあります。
脳波検査は危険や痛みのない安全な検査で、検査にかかる時間は電極の装着や取り外しを含めて約1時間程度です。
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