この検査は、手足のしびれ、運動麻痺、筋力低下を認め、その原因が神経(主に末梢神経)にあると疑い確かめる場合におこないます。
神経伝導速度検査は脳から脊髄、さらには神経根を経由して手足に分布する末梢神経(運動神経、感覚神経)に障害がないか、もしくは障害のパターンから病気を推測するために用いられます。
具体的には皮膚の上から各神経(主に手足の先の神経)に数箇所で電気刺激を加えて、その刺激に対する神経の反応の大きさや波形、刺激が伝わるスピード(伝導速度)などを解析します。そうすることにより実際に刺激した神経のうちどの神経がどこでどのように障害されているかを判定することが可能です。検査中は刺激部に軽度の痛みが出たり、刺激により筋肉が勝手に収縮することはありますが、後遺症として残ることはなく可能な検査です。検査時間はおおよそ30-40分程度です。
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